梶谷農園(かじ坊)は、愛媛県八幡浜(やわたはま)市の山の上にあります。代々受け継いできた土地でみかん栽培を始めて、約50年の月日が経ちました。広大な海と自然いっぱいの山、空に囲まれる広大な農園で、温州みかんを始め、でこぽん、いよかんなど、環境に配慮した柑橘を愛情い っぱいに育てています。農園は父母と息子2人の家族4人経営で、普段は父光弘はフィンガーライム、母の若美はみかん、息子の高男と、佳男は柑橘全般と、それぞれのパートに分かれていますが、収穫の繁忙期は全員総出でアルバイトも含め9名で作業にあたっています。私たちの畑は育てている品種ごとにいくつかの山に分かれていて、全て合わせると約7ヘクタール、これはみかん農家としてはかなり広いほうで、東京ドーム5個分！以上の広さになります。南向きの宇和海を望む標高300ｍの所で栽培しており、品種によって場所を変え、適地適作にて一つ一つ丁寧に栽培しています。私たちは今までもこれから先も、ずーっと柑橘一筋！「もっとおいしくできる方法」を常に考えて、試行錯誤を続けています。

かじ坊では、年間を通して20種類以上の柑橘を栽培しており、春・夏・秋・冬それぞれの季節に合わせた柑橘を一年中収穫できるようにしているため、その時期に最も「旬」な柑橘を常時取り揃えてお客様にお送りしています。温暖な気候の中で海の潮風を受けながら、山の綺麗な水と空気で育てられた 柑橘たちは、どれも瑞々しくてとってもジューシー！ゼリーのような新食感の『紅まどんな』など、まだ栽培数の少ない新品種にも積極的にトライしており、水分管理や土壌管理など研究を重ねながら手塩にかけて世話をしています。同じ柑橘でも味わいや香り、食感も大きく異なるため、食べ比べるとまるで違う果実であることがわかるので面白いですよ。これを機に、食べたことのない

品種にも是非トライしてみてみください！他にも、フレッシュな柑橘をそのまま閉じ込めたストレートジュースや、吸って飲むタイプのハンディゼリーなど、若い人にも手に取ってもらいやすい加工品の展開も行なっています。味の好みや生活スタイルに合わせて、お気に入りの商品を見つけてください。

オーストラリア原産の「フィンガーライム （キャビアライム）」は、溢れ出る丸いつぶつぶ果肉のプチプチとした食感と、爽やかな酸味が特徴の、世界的にも珍しい柑橘フルーツです。その形状と希少性から、別名「森のキャビア」と呼ばれています。まだ一般的な食材ではありませんが、高級レストランのシェフたちが注目している人気の食材として需要が高まっており、かじ坊ではこれに応えるべく、温室ハウスを導入しました。国内での生産者はまだごく僅かなのですが、そ国の難しい生産法を独自に研究開発して、精力的な栽培を行なっています。一度食べたら癖になる、その豊かな味と香りは、ジュースやカクテルをはじめ、お肉やシーフード料理のトッピングにもぴったり合いますよ。これまでに体験したことのない、新感覚のプチプチ食感をぜひ一度ご賞味ください。

愛媛県は柑橘類の収穫量1位を誇る、日本一の「柑橘王国」です。しかし、愛媛県においても農業の担い手の高齢化問題は深刻化しています。そしてみかんの消費も減り続け、地元でも日常的にみかんを食べる習慣が薄れてきているのが現状です。さらに今年は新型ウイルスの感染拡大の影響で、販路が断たれたことで収 入が減り、農家はみな苦境に喘いでいます。ですが私たちは、今だからこそできる商品開発、栽培研究があると確信して動き続けています。「みかんの魅力を生かした商品を開発で、世界に誇るブランドをつくり上げ、愛媛県のみかん産業を次世代につなげる」この熱い想いを胸に、未曾有の危機に立ち向かい、改めて「みかんのある豊かな暮らし」を考え、みなさまにご提案していきます。