食べて・体験して・応援する「たたたん!」

手塩にかけて育てた『古代米』を参加者全員と噛み締めて

語り手:
『米農房そまねこ』
藪田淳生(やぶたじゅんき)さん

プロフィール: 福井県若狭町にある「米農房そまねこ」は、省農薬や無農薬、有機肥料や無肥料に徹底してこだ わり、山水で自然なお米を育てています。

Contents

  • 01 古代米を扱う「てときーず」さんによる美味しい古代米の炊き方を実体験!
  • 02 古代米とは ― 古の記憶をもつお米
  • 03 古代米ができるまで ― 福井の土地、米作りの現場を五感で学ぶ
  • 04 古代米が美味しく炊き上がりました!

今回はじめて開催の「農家さんに教わる!これから始める古代米ライフ!」オンラインイベントには、東京、神奈川、福井、大阪と全国各地から食にこだわりを持った方々が参加されました!

オンラインの中ではオブザーバーである『てときーず』藪田(やぶた)さんが実際に古代米の炊き方をリアルタイムで実演してくださいました。
皆さんが使ったのは、イベント申し込み後に自宅に届いた古代米「赤・黒・緑3種類のミックス米(100g)」。

参加者のほとんどが古代米初心者なので、「白米に対して、古代米はどのくらいの量を使えばいいの?」「洗うときには白米と一緒に研ぐ?」「炊飯器でいいの?」「炊き込みごはんの具と混ぜてもOK?」など、興味深々でした。
イベントの所要時間は1時間ほど。
まずはお米の炊き方のレクチャーがあり、みんな揃って炊飯スイッチをオン。
古代米が炊ける間、どのようにしてこれから食べる古代米が作られたかを紐解いていきました。
そんなオンラインイベントの様子をご紹介しましょう!

01 古代米を扱う「てときーず」さんによる美味しい古代米の炊き方を 実体験!

①古代米の炊き方を教わる

今回、語り手として古代米の紹介、また古代米の美味しい炊き方をレクチャーしてくれたのは若狭の里山で『米農房そまねこ』という自然栽培で古代米やもち麦、大豆などの農業を営む薮田さん。
元気なパワー溢れる薮田さんは、朝昼晩の3食、毎日、古代米を混ぜたご飯を食べているそうで、手慣れた手つきで実演炊飯をしてくださいました。

さぁ一緒に古代米を炊こう!

古代米を美味しく炊く分量の目安は、白米1合に大さじ1から2杯。白米の美味しさと古代米のプチプチ・モチモチの食感と風味を楽しめるといいます。
そして、古代米の美味しさを最大限に引き出すのはお米を研ぐ、炊く「水」。
水道水は塩素が入っているので山水、天然水を使うと美味しいご飯に。
古代米は玄米なので、数時間、半日ほど水を吸わせると炊飯器でも美味しく炊けるそうですよ。

薮田さんと参加者2名は一晩しっかり浸水させた古代米を用意していて、研いだ白米と古代米を均等に混ぜたら完成、スイッチオン!
説明10分ほど、教えてもらった参加者2名は大慌て手台所にまっしぐら。炊飯器・ガス炊きをセットして、一緒に「早炊きモード」でご飯が炊けるのを待ちます。

②ごはんが炊けるまでの40分

炊きあがるまで、『てときーず』のモデレーターであり、TEtoKIという産地の名品・食材を集めた食のセレクトショップを経営する高野さんより、薮田さんの一年間の古代米・お米作りの話、若狭・小浜の自然、街、食文化、風習など、美しいスライドショーとともにご紹介頂きました。

美しい黄金の稲穂、また良き日本の風情を残した田んぼ。
各々がそんな景色をバーチャル背景にして、若狭の風景感を存分に味わいました。
参加者からも途中途中、興味のあるところで、割って質問したり、和やかにあっという間の40分。ピーピーピーとご飯が炊けたところで、実食タイム!

02 古代米とは ― 古の記憶をもつお米

古代米とは、名前の通り、古代に作られていたいわば「古代の稲の品種」が持っていた特色を色濃く受け継いでいるお米です。玄米に色素が含まれた赤米・黒米・緑米などの種類があります。栄養成分が多く含まれていて、健康はもちろん美容にもよいことから、最近人気が高まっています。

白米との違いは、その色と栄養成分、食感と味。
黒米(紫黒米)|白米に混ぜると紫色に色づき、もちもちの触感も人気。カフェやお弁当、外食店などで時々見かけることがあります。
スーパーフードと呼ばれる黒米は、ポリフェノールを含んで強い抗酸化作用があるのが特徴で、視力増強や老化防止などに良いと言われています。
赤米|粘り気が少ない。赤色系色素のタンニンを多く含んでいて、赤飯にも似た独特の風味、美しい見た目を楽しめます。赤米はアントシアニンというポリフェノールの一種が含まれて同じく抗酸化作用があります。
緑米|柔らかさと甘さが特徴で冷めても美味しくいただけるので、お弁当やおにぎりにもぴったり。クロロフィルという緑黄色野菜に含まれている成分が含まれます。
薮田さんは、実は緑米が一番好きだとのことでした。

人気の古代米は高級スーパーやネットで売られていますが、せっかく身体によいものを頂くのですから無農薬や有機栽培、無着色、残留農薬ゼロなどチェックして、安全・安心なものをいただきたいもの。
その点、薮田さんの古代米は農薬や化学肥料を使わない、自然の恵みだけ育てる「自然栽培」の古代米。どんな農家さんがつくったのか実際に顔が見えて、お米作りのお話しも聞けるから安心ですよね。

『てときーず』では、古代米黒・赤・緑のミックス米200g、古代米それぞれお好み色の200gも販売しています。産地・農家を応援する『てときーず』のオーナーになれば、自然栽培の古代米づくりを応援しながら、完売の心配なく2.5kgが自宅に届きます。

>> 古代米を試したい方はこちらをご覧ください

▼▼こちらもおすすめ!▼▼

まずは古代米を一度試されたい方に!

【お試しサイズ・100g】美味しくお手軽な古代米ライフ/3色ミックス

03 古代米ができるまで ― 福井の土地、米作りの現場を五感で学ぶ

実は、薮田さんは京都造形芸術大学 美術工芸学科 陶芸コース卒業したのち若狭に移住し、有限会社かみなか農楽舎で農業を学んだ異色の経歴の持ち主。2015年より若狭町能登野集落にて、自然栽培のお米などを育てるかたわら、雪の多い冬に作陶を続けている。二人目を妊娠中の奥さんとは「除草作業を手伝いたい」というマニアックな出会いだったという。

天塩にかけて― 美味しい古代米を作るためのこだわり

美味しい古代米のご飯が炊ける間に参加者はZoomの画面を通じ、薮田さんから1年間のお米作りの物語を伺いました。

8年前に現在の集落にやってきたときに、アシが生い茂った荒廃水田を一人で開墾して、2丁の面積の田んぼを美しくよみがえらせたこと。無農薬無肥料を種類に分けて、効率度外視で丁寧な米作りをしていること。お話は薮田さんのストーリーから始まりました。

4月に、古代米、ササニシキなど6種類の苗箱をつくり、秋になると撒いたマメ科の植物が一斉に花を咲かせ、田んぼ一面が紫色のカーペットのようになる。
マメ科の植物は土を肥沃にさせる化学肥料を使わない、自然の肥料の役割を果たすらしい。6月に田植え、真夏は除草との闘いがつづく。
米作り、古代米づくりで大変なのは、農薬・機械を使わない手間のかかる「除草作業」と、里山から村に出てきて農産物を荒らしてしまう「獣害」。イノシシ、シカ、サル、タヌキなどに色々な動物が出没し、昨年は獣害がひどかったという、今年はたまたま少ないそう。

天日干しをすることで、甘みを蓄えた美味しいお米に

コンバイン(一台で収穫・脱穀・選別の三つの機能を併せ持った農機のこと)も使うけれど、一部天日干しもしているとのこと。天日干しをすると、ゆっくり太陽の光で乾燥するため、わらの栄養分・甘みを蓄えて美味しくなるそう。昔の米はみんな天日干しだったと語る薮田さん。天日干しする方が手間がかかるの少し値段が高くなる分、それでも美味しい。

手間を掛けても、納得のできるものを作りたい

薮田さんに、今の自然栽培のこだわり、手間をかけても美味しお米を作りたい想いを聞いてみました。

「自給自給のためのお米や野菜などの農産物を作るうちに、農薬を使わない、肥料を使わない方が美味しいことが分かってきた。自分が食べるものを、自分が納得できるものを納得できるように作りたいなと。

お米の育てやすさは、古代米は難しいのか?との質問に対して、実は、栽培はそれほど難しくないらしい。スーパーで見かけないのは、古代米を農家さんが作りたがらない事情がそこにあるらしい。まず、米を乾燥機、精米機に、白米と色がついた古代米一粒でも混じるのを嫌うから、古代米を作りたがらない。もう一つは、白米はJAなど取り扱ってくれる出荷先ルートがあるが、古代米は出荷先が特にないから自分で売るしかない。」

薮田さんは、消費者に直接、農薬を使わない丁寧に育てた安心安全なお米、古代米を届けたい思いで、つくり、直接届ける方法を模索しているわけなのです。

現在、カフェや乾物屋さんへの納入もあるそうですが、個人の購入が一番多いとのこと。高野さんの食のアンテナショップTEtoKI(小浜市内)では古代米100gと200gのお手軽サイズが好評で、自宅使いだけでなく知り合いにプレゼンのために購入される人もいるという。相手の健康を気づかってプレゼントに選ばれるフードアイテムというのも素敵ですね。

04 古代米が美味しく炊き上がりました!

そして。
いよいよ、美味しい香りが漂ってきました!
オンラインイベントの醍醐味である「参加者全員が、同じ時間を共有できること」。
参加者それぞれが、炊飯器を開けて立ち上る湯気と香りを伝え合います。
薮田さんも満足そうな笑顔です!

参加してよかった!の声、たくさん!

・炊きたての古代米のご飯、色が鮮やかで、もっちり、つやつや、いい香りもよくて、おいしかったです!
・古代米が少し歯ごたえがあって、味わいもあっておいしい。
・味が素晴らしかったです、おかずなしでペロッと食べちゃいました!
・古代米に3色あるのを初めて知りました、炊いたらもっちりしておいしかったど、お米だけポリポリ食べてもおいしかった。
・いただき物の「炊き込みごはんの素」と合わせて炊いてみたいと思います!
・この前、地元で昔ながらの田んぼの乾燥・調整なども体験した。今日の話を聞いて、農業の仕方もいろいろ違うのだなと思った。
・年末年始にされる古代米のお餅つきの画像をみせてもらって、古代米のお餅が食べてみたくなりました。

・プロフィール・

『米農房そまねこ』
薮田淳生(やぶた じゅんき)さん

福井県若狭町にある「米農房そまねこ」は、省農

薬や無農薬、有機肥料や無肥料に徹底してこだわ

り、山水で自然なお米を育てています。

『てときーず』と一緒に、小浜・
若狭を盛り上げましょう!

1口 :    20,000円(税込・送料込)
オーナー期間:申込受付日~2021年3月31日


大盛況のうちに終了しました「農家さんに教わる!これから始める古代米ライフ!」オンラインイベント、いかがでしたでしょうか?

食の安全が見直されるいま、こうしてリアルタイムに生産者とつながり、直接質問を投げかけられるという場はあまりないかと思います。

「モノを買う」だけではなく、「体験も一緒に共有する」。
そんなたたたん!の次回のオンラインイベントは、
かじ坊農園収穫体験ツアー/自慢の農園と収穫の仕方を見せます♬美味しいミカンの選び方教えマス!!

みかん農家である『かじ坊』さん主催の、見て・嗅いで・味わえる!
普段体験できない農園、園地を存分に「体験」できる60分です。
《こちらのオンラインイベントは完売いたしました》

▼▼まだ間に合う!売り切れ必須の近日開催オンラインイベント▼▼
クリスマス茶会~京ろうそくで演出する和のクリスマスを楽しみませんか【B:京菓匠笹屋伊織のクリスマス干菓子付き】

2020年12月25日(金) 午後7時
参加費:3,500円/人(税込み)
主催者 茶縁Kyoto
所要時間 70分程度
※和束産高級抹茶(上嶋爽禄園「玲」)、京菓匠笹屋伊織のクリスマス干菓子つき※

>>お申込みはこちらから<<

(文/編集:たたたん!編集部)

紹介した逸品を買いたい

米農房そまねこ産